退職と"点と点を繋げていく"これからのこと。


渡辺千賀さんのblogによれば、今アメリカでは投資バブルが起きているそうだ。


さて、昨今シリコンバレーでは「エンジェル投資バブル」が起こっております。
やっとサイトができました、2−3人でやってます、というくらいのベンチャー企業価値があがるあがる、どんどんあがる。
屋根まであがる。


主にインターネットベンチャーの世界での話ですが。


http://www.chikawatanabe.com/blog/2010/10/angel_bubble.html


昔の話。


二人の"スティーブ"がガレージで始めた会社は資産家マイク・マークラの参画により急成長を遂げ、
今やmacipodiphoneipad等々を生み出す世界的企業となった。


検索エンジンを開発していたスタンフォードの2人の学生は投資家ロン・コンウェイからの支援を受け、
世界を代表する企業を創り上げた。


支援者を集め変化を生み出すか、それを支援するか。





先日赤坂で飲んだ、大好きな社長に言われて嬉しかったこと。


「俺とおまえはアプローチは違うけど、想いの強さや志の高さは近いものを感じるよ」


彼は資本主義に倣い、新卒入社当初から資本の最大化を何よりも最優先の事項とし、行動してきた。
将来的には支援する立場になり、彼自身のような志高き若者を支援していく。
初めてお会いさせて頂いてから4年間、変わらない人一倍の情熱と志に基づく行動力には勝手ながらいつも刺激を頂いている。


cybozu.netの椿奈緒子さんが龍馬伝を見てつぶやいていた。


#ryomaden 今まで見て思う龍馬のすごい所は、志が高い事、それを伝えて人を集める力がある事、そして成果としては、藩や国境、身分も越えて人と人を繋げた事。それが大きな力になって変化を起こした。


http://twitter.com/tryal/status/29270063505

支援者を集め変化を生み出すか、それを支援するか。


高い志を持って。











私、山浦光博は10月末をもちましてレイス株式会社を退職しました。


思えば筑波大学水泳部に"入学"してはや10年が経ちます。
「捨てる神あれば、拾う神あり」
インターハイ3年連続予選落ちという"不適格"の烙印を押されながらも、奇跡的に救って頂きました。
小島貴光、高安亮、荒瀬洋太、加藤洋平、齋藤利樹、永井奉子、山田香・・・。
スイミングマガジンの表紙を飾る面々が同級生になり、以後4年間、同じプールで毎日顔を合わせるようになりました。
同期のみならず、プールの中で見る先輩たちの顔ぶれは全国に名を轟かす名選手ばかり。
地方のスイミングスクールから一転、インカレ総合優勝を目指すレベルの高い環境に身を移し、成長機会を与えて頂きました。
最後までインカレ総合優勝には一歩届かず、4年間涙を流し続けましたが、
「切磋琢磨」できた環境に身を置けたことは何にも代え難い財産です。


そしてこの3年半は筑波大学での「切磋琢磨」と同様の感覚がありました。
隆郁也との運命的な出会いを経て、入社。
採用には人的投資を一切惜しまない。その結果入社してくる新卒入社組はハイレベル。
採用媒体はほぼ使わず、原則スカウトのみでおこなわれる中途採用によって、毎月のように各社のトッププレイヤーが入社してくる。
松下幸之助は「企業は人なり」という言葉を残しましたが、まさに人が武器の会社。
レイスでの3年半は最高に切磋琢磨できる環境でした。本当に感謝しています。




そして11月1日より株式会社R.projectのプロデューサーとして、現在展開中の「サンセットブリーズ保田」、
そして今後展開予定の新しい事業ドメインのプロデュース全般に携わってまいります。
そして今や創職時代、企業という枠組みにとらわれることなく、それ以外にもいろいろと動きます。
今申し上げられることは決して多くありませんが、少しずつオープンにしていけるように一歩一歩進めたいと思います。











この1ヵ月、たくさんの質問を頂きました。
一言では表せないことですし、言えないことも多く、説明不足だと反省もしました。


一方で説明の限界も感じていました。
先日、クライアントの社長から頂いた言葉がとても印象に残っています。


「IRなどで『御社の3年後のビジョンは?』って聞かれるから建前では答えるんだけど、正直そんなもんないんだよ。
1年後だってこの世の中どうなっているか分からないんだから。」


そして大好きなスティーブ・ジョブスのスピーチより。


未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない、君たちにできるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。
だからこそバラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない。
自分の根性、運命、人生、カルマ…何でもいい、とにかく信じること。
点と点が自分の歩んでいく道の途上のどこかで必ずひとつに繋がっていく、
そう信じることで君たちは確信を持って己の心の赴くまま生きていくことができる。
結果、人と違う道を行くことになってもそれは同じ。信じることで全てのことは、間違いなく変わるんです。


今までも、そしてこれからも自分の志に基づいて歩んでいくことしかできない。


スポーツと企業、
スポーツと学校、
スポーツとネット、
スポーツと人、
そしてスポーツとスポーツ。


様々なご縁もあって、繋がり始めた点もあれば、一見、遠く離れた点もある。
でもこの先、どれが繋がるかなんて、今から見つめても分からない。


「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」


大学時代に部活の合間に読んで衝撃を受けた『アイデアのつくり方』。
ジェームス・ヤングが何度も唱えたこの言葉は自分のキャリアに対する考え方の根底に在り続けています。


繋がることや新しい組み合わせを過度に期待せず、
進んでは振り返り、繋げ組み合わせる作業を繰り返し、その新しい結果を楽しみながら歩を進めたいと思います。





長くなりましたがこれからも引き続き志高く、仕事に人生に取り組んでまいります。
皆様、これからも宜しくお願い致します!