■長時間運動をしないと脂肪が燃えないという風説に耳を傾けず、ジムを飛び出して、秋晴れの下で1日10分だけママチャリをこいだらいいんじゃないか。現役東大院生との話。

水泳部の後輩で、海外から帰ってきた星野くんとランチ。
彼は現在東京大学の大学院で乳酸について研究している。


駒場校舎のランチを食べながら、ダイエットの話。
現役時代と異なる彼の腹回りが低下させる説得力を感じさせないほど、
話の内容は興味深いものだった。


乳酸を飲むと疲れにくくなる、だとか、
最近の高地トレーニングは短距離選手もよく利用する、だとか。


特にマクマスター大学のギバラ氏の研究の話は興味深かった。
長時間の有酸素運動がダイエットに最も効果的だという一般的な定説を覆す内容。
本にしたら売れると思う!


20秒〜30秒の短時間レジスタンストレーニング(※)が
長時間の低強度の定期的な有酸素運動と同程度のフィットネス効果をもたらすとのこと。
 ※ 筋肥大を促すような高強度のトレーニン


別のブログでも取り上げられている。


■アライブ!サプリメントカフェ「10分間の「集中運動」は長時間の適度な運動より効果的!?」
http://www.rda.co.jp/topics/topics4711.html


運動時間は1週間で10分対5時間


とはいえ、高強度ランニングは下半身に強い体重が掛かる。
慣れない人は足がもつれる。故障リスクは高い。
水泳は局所負担は無いものの、短時間運動のためにプール通いをすることは少々ハードルが高い。
そこで自転車を勧めたい。ママチャリでもいい。


エネルギー消費が高い状態の持続性は男性と女性の違いもあるらしい。
男性はトレーニング翌日もエネルギー代謝が高い状態が続くが、女性は翌日には正常に戻る。
原因は研究中とのこと。


男性なら1日おき、女性ならできるだけ毎日、こいでみる。


平地でチャリ全速力はわりと恥ずかしい。坂道を使ってこっそりやってみる。
今までは自転車にとって坂道は大敵。立ち漕ぎ、不安定、疲れる。
疲れやすい、全力を出しやすいことを活用する。


最近、坂道を見つけると前向きになれる。時には「見つけた!」と嬉しくなる。
坂の目の前に来たらギバラの教えを思い出す。全力を尽くす心の準備をととのえる。


幸いなことに、代々木上原には坂が多い。
考え方が変わると、自転車に乗りたい気持ちも変わる。
なんて素晴らしいつくりの土地なんだ!


最近は平日も電車に乗らず、自転車で移動することが多い。
見知らぬ土地で坂道を見つけるとさらに嬉しい。
世田谷、横浜、渋谷、新宿、台場。坂道は意外と多い。


坂道が嬉しくなる。自転車に乗りたくなる。運動頻度が増える。
短時間で効果が得られ余った時間を別の時間に使う。


発想の転換からまわりだす好循環。
秋晴れの清々しい青空が、さらにその気持ちを後押ししてくれる。