5/5日体大記録会で佐久長聖高校の村澤選手の走りを見て雑感

昨日、日体大記録会を観戦。


社会人では渋井陽子選手や元日大のエースで今は旭化成に所属されている土橋啓太選手などが出場。
学生は箱根駅伝の今年の目玉とされ、今年早稲田大学に入学した1年生3人組(中山、矢澤、三田)がエントリー。
しかし中山卓也選手は出場しておらず。


その中でも特に目を引いたのが、佐久長聖高校の3名。
村澤明伸選手が5000mを13分58秒の好タイムを叩き出したのに加え、他の二人も14分20秒前半と
社会人、大学生に引けをとらない走りを見せていた。


脚力とストライドの長さを見ていると、
「どんな練習をしたら、このような走りになるのだろう」
と考えさせられるのだが、経験則から申し上げれば恐らく地道に練習した賜物でしかないのだろう。


私も大学時代は非常に良い環境で練習をさせて頂いた。
入学当時の筑波大学はインカレ3位。
私と同時に入学した「ゴールデン世代」によって、中央大学に敗れはしたものの、
4年間、総合2位を守り続けた。
栃木の田舎で高校まで過ごした私にとって、大学の同級生である彼らは、
インターハイを騒がせた中心人物であり、ヒーローであった。


高校時代、彼らの泳ぎを見ていて感じていたことは、
「どんな特殊な練習をしているのだろう」
「練習以外で何か特別なことをしているのではないか」
ということであった。
自分も全力を尽くしている、しかし追いつけない。
あれだけのタイムで泳ぐには、何か練習量だけではない、特殊な秘密があるのではないか、
と勝手に決め付けていた。
それが分からない以上、勝てないだろう、と。
今思えば非常に甘い考えである。


大学に入り、彼らの隣で練習のみならず、生活も共にして出た結論。


「努力あるのみ」


であった。


私は大学1年で200mのベストタイムを約4秒縮め、1年前のインターハイの優勝タイムと
ほぼ変わらないタイムで泳ぐことができるようになったのだが、
冬場の泳ぎこみ以上に、この"気づき"というか高校時代の"勘違い"に気づいたことが、
自分のレベルを引き上げてくれたのだと確信している。


ビジネスでも同じである。
仕事柄、人よりも高い成果を上げる優秀なビジネスパーソンとお話させて頂く機会が
あるが、人より成果を出している人の大半が、
特殊なことをやるのではなく、正攻法で努力を地道に積み重ねている。
他人が休憩している間も、構わず努力し続けている。


今年の箱根駅伝佐久長聖高校出身で現在東海大学のエースである佐藤悠基選手の
走りを目の前で見てきたが、非常に印象的だったのは、
私の前を走り去った後に見えた腿の裏、ハムストリングスの締まり具合、太さである。
他の選手と明らかに異なっていた。
テレビでは非常にシャープに見えたのだが、実際の佐藤選手は、
人一倍たくましい肉体を持っていた。
間違いなく、人一倍努力しているだろう。


なぜそれができるか。


大きく分けて二つあると思う。
人一倍高い目標を持っているか、そして人一倍目標に対する執念を持っているか。


箱根駅伝を目標にしているのか、オリンピックで金メダルを取ることを目標にしているのか、
これによって、現在のタイムが同じでも、進路も、現状の満足度も大きく変わる。


佐久長聖高校の3名はレース終了後、黙々とクーリングダウンを行い、
すぐにバスに乗り、会場を後にした。


彼らは何を目標に走り続けるのか。
今後の活躍を見ていきたい。



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