「人間でもできる仕事、人間しかできない仕事」

昨日の新聞で、大手小売が続々と「自動会計」を取り入れている記事があった。


要は「レジ係」を人ではなく機械に頼り、スピードアップによる経営効率改善と、
人件費削減による収益改善を図る、というものだ。


この記事を見て、以前読んだ、和田裕美さんの本の内容を思い出した。
「機械に任せられるものは今後どんどんオートメーション化され、
そのような仕事をしている人たちは居場所が無くなる」


今回の記事は企業側の観点から見れば、薄利の小売業全体に好影響を与える可能性を
見て取ることができるが、
一方、労働者視点で見れば、まさにこの和田さんの本の内容そのままである。


原油高による原価上昇は一時的にせよ、
今後、Eコマースを含めた小売の競争は激化していき、
「薄利多売化」していく中で、今後削減すべき課題は「人件費」となる。


在庫管理もPOSの発達により、オートメーション化の幅を広げ、
今回のレジ係を含め、今後、機械化による「原価」削減は進んでいく。


システムの発達が、小売企業の原価削減に直結するため、システムのニーズは増す。
一方で「機械でもできる仕事」に従事している人は、居場所を失ってしまう。


「自分の仕事は人間じゃないとできない仕事か」


この質問に対する「イエス」の人と「ノー」の人とのビジネスチャンスが
今後二極化していくだろう。