買収された名門スイミングスクール


実家に戻った時に聞いた話。イトマンスイミングスクールは今回の北京オリンピックでも競泳選手団の4人に一人が過去に在籍経験がある人材輩出スクールである。過去にも千葉すずさん、山本貴司さんなどが世界的な活躍をされている。そんな名門スクールも、近年さかんになりつつある企業買収の波に飲まれ、今年、東進ハイスクールを運営するナガセグループに買収され、状況が変わりつつある模様。大きな動きとして、ジュニアオリンピックで総合優勝を続けている埼玉を中心とした埼北グループが「スウィン」として独立。看板料と呼ばれるフランチャイズ使用料の高騰が原因のひとつとのこと。今までは地域のグループ(運営企業単位)代表スクールが看板料を支払い、そのグループ内の姉妹校はその規模に応じて代表スクールよりも低い看板料を支払う体系になっていた。それが買収後、全スクールに対して今までよりも高い、一律の看板料が課せられることになったとのこと。埼北グループの独立だけでなく、大阪のイトマン本部でも”黄金期”を支えた名コーチの辞職がここ1年目立っており、今後のナガセグループの動きは、日本競泳界にも大きな影響があるだけに、買収の目的として謳われていた「学習塾と運動塾とのシナジー」に注目していきたい。


イトマン」経験者の北京五輪出場選手


入江陵介選手
・中野高選手
・岸田真幸選手
奥村幸大選手
種田恵選手
星奈津美選手
北川麻美選手
・山口美咲選手


全31名中8名