入江陵介選手の世界新記録、、、ではなくbjリーグの選手とシステムエンジニアの話


昨日のブログで、お金と幸せの相関関係とがむしゃらに働くことについて触れたが、
今日の池田信夫氏のブログにこんなエントリーが。


もはや会社のために人生を犠牲にしても、それが報われる保証はない。
つぶしのきかない文脈的技能しかもたないまま労働市場に放り出されたら、たちまちホームレスに転落だ。
がむしゃらに「額に汗して働く」のはもうやめ、主体的に仕事を選んではどうだろうか。
起業というのは、多くの人が誤解しているように金もうけではなく、自分の好きな仕事をする生き方なのだ。


それはGDPベースでは高い成長率を実現しないかもしれないが、人生の目的は経済成長ではなく幸福だ。
日本国民の一人あたりGDPはここ50年で7倍になったが、幸福度は2.9から2.6に低下した。
もうそろそろ会社に売り渡した時間を取り戻し、自分の人生を自分で決めてはどうだろうか。


私はがむしゃらに働くことで幸せを得られなくなってきたことに対して、
成熟社会をひとつの原因として挙げたが、池田氏はこう記している。


支えていたのは金銭的なインセンティブではなく、共同作業に喜びを見出すモチベーションだった。
サラリーマンは命令されなくても深夜まで残業し、
仕事が終わってからも果てしなく同僚と飲み歩いてコミュニケーションを求める。
こうした濃密な人間関係によるコーディネーションの精度の高さが、
多くの部品を組み合わせる自動車や家電で日本企業が成功した原因だった。


しかしこういう「すりあわせ」の優位は、製品のモジュール化やグローバルな水平分業によって失われつつある。
海老原嗣生氏によれば、単純作業のモジュール化によってブルーカラーを正社員として雇用する意味がなくなり、
中国などに生産拠点を移転する動きが強まっている。
他方ではITによって効率を上げるシステムの需要が増え、それを設計できる知識労働者は供給不足になっている。
これが労働需給のミスマッチを生み、所得格差を拡大しているという。


先日、クライアントの社長がIT技術者の今後について話をされていたことを思い出した。


「中途半端なエンジニアは今後、急激にその価値を落としていきます。理由は簡単、”オフショア”です。
知的労働者たる上流の出来るエンジニアか、職人的なスーパープログラマーか、
”外注”できない何か特長を持たなければいけません」



戦略無き”がむしゃらさ”は疲労を生み、不幸を与える。
社会の流れを捉えなければいけない。
自分のやりたいこと、幸せを見出さなければいけない。


単に勤勉を良しとする考え方は、昔と違って危険である。





今日は前職の取引先に誘って頂き、有明bjリーグを観戦してきた。


【試合結果】プレイオフ カンファレンス セミファイナル 第2戦 東京アパッチ vs 仙台89ERS
http://apache5.com/05_game/002813.php


申し訳ないが顔と名前がまったく一致しない中ではあったが、
最後まで緊張感のある1点差ゲームで非常に見応えがあった。


大学の先輩が現在bjリーグに関わる”奔走”をされていることもあるのだが、
昨日のエントリーのこともあり、ふと気になって、帰宅後、bjリーグ選手の年俸について調べてみた。


■「半ギレ」取材日記
お金だけがすべてか? −bjリーグレイオフを終えて−
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/southernmiss/article/25


JBLのトップ選手が最低でも年1千万円以上をもらっていると言われるのに対して、bjリーグは年俸わずか300万円。


たしかに、お金は大事かもしれない。だがすべての選手がそういう考え方なのだろうか?


レイオフの数日前にエヴェッサ波多野和也選手に話を聞いた。
大学バスケでも有名だった同選手に、なぜJBLではなくbjを選んだのかをたずねると、
「働きながらバスケをするというのは自分にはできない。バスケだけに集中できる環境でプレイしたかったから」
という答えが返ってきた。


また同じくプレイオフ前に、アルビレックスの長谷川誠選手にも話を聞いた。
長谷川選手は以前はJBL松下電器ゼクセル、いすづ自動車で活躍したこともある。
JBL時代の一番いいときで今のおよそ5倍は年収が多かった、と言ったが、
それでも「今はバスケを楽しんでプレイできている」という。


ファンは、選手の年俸が高いほうの試合を見に行くわけではない。
面白い方に、より熱を込められる方に行くのだ。

「人生の目的は経済成長ではなく幸福だ。」



水泳界は入江陵介選手の世界新記録で賑わっている(はず)中、
決して緊急度の高いエントリーではないが、重要度は高いと思う。


それにしても、すごいタイムです。



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