スイムEKIDEN1000と新宿中村屋サロンがつながって線になるということ


前回のエントリーに書かせて頂いた、一部担当をさせて頂いたチームにつきましては、
チームに個別でフィードバックをさせて頂くことにして、
(全体的な結果は良かったと思います!)
今大会を通じて、これからの水泳について勝手に感じたことをエントリーします。




以前のエントリーで「陸上こそ最高のファストスポーツ」と書かせて頂いた上で、
組み合わせの重要性を語らせて頂きましたが、今回のスイムEKIDENを観戦して、
組み合わせる前に単一競技としての水泳をまだまだ改善させる必要性を感じました。


陸上と並んで注目されてもおかしくないスポーツであるにもかかわらず、
水泳がランニングほど注目されない理由は「女性参加率」にあるのかなと。


流行の発信源ともいえるF1層の参加率が低い。理由は2つあると思っていて、
「おしゃれ度の低さ」と「水着に対する抵抗感」。要は「アパレル」が鍵を握っているのかなと。


水泳にとってスポーツウェアとは本番では着ることの無い副次的要素の強いもの。
会場に売られていた商品がセール品だったということもあるのかもしれませんが、
アパレルとしての力の入れ方がまだまだ弱いのかなと感じました。


某メーカーの定番Tシャツが大量にワゴンに残されていて、
不思議に思い手に取ると、右の胸には某キャラクターのワッペン。
何か意図があるのでしょうか。


一方、水着に関しても、最近は露出度が低下し、ハードルは下がったものの、
ランニングウェアに比べればまだまだ抵抗は強いですし、その抵抗感を削ることに限界もあります。
それ以外の部分で訴求するためにもウェアやそれ以外のプロモーションでの改善が必要なのではないでしょうか。
休憩時間中におこなわれた水着のショーもまだまだ試作段階のように見えました。


金哲彦さん提唱「体幹ランニング」レッスンDVDを見ましたが、
レッスン対象となるモデルさんは20代前半の方が大半。ウェアもおしゃれ。
流行を意識しながら、それを捉えようとする力の差があるのかもしれません。


参加しているメーカーが異なるわけではないのですから、
あとは力の入れ具合かと勝手に予測しています。





かなり前の話ですが、長野・安曇野に一度だけ行ったことがあります。
当時お付き合いをさせて頂いていた彼女の父親が元陶芸家で、
彼が安曇野をゆかりの地とする相馬愛蔵・黒光夫妻の家に住み込み、
その薫陶を受けていた過去があったことを旅行前に聞かせて頂きました。


新宿中村屋の創業者でもある相馬愛蔵は、店の裏にアトリエをつくりました。
「己の生業を通じて文化国家に貢献したい」という相馬夫妻の想いが芸術家を集め、
"中村屋サロン"として、芸術家の交友の場となりました。


集合知を集め、繋げ、活用する”タマリバ”。


ライブドアではBLOGOSやAGORAといった言論プラットフォームが形成されています。
たとえマイナーなジャンルでもweb上であれば全国の集合知を手軽に集め、
発信し、さらにディスカッションをすることもできます。


一人の(もしくは複数の)競泳選手(もしくは元競泳選手)が、
「水泳を盛り上げたい、恩返ししたい」と公共のプールを使って、
マスターズスイマーの皆様への指導をおこなう”草の根”的活動は大切です。
そこからさらに、伝え手として与えられる影響度合を拡張させていくためには、
コーチングのみでは限界があると思います。


一人で練習をしている人たちのコミュニティ化。
各所で練習を教えている人たちのコミュニティ化。
水泳を盛り上げたい、貢献したい人たちのコミュニティ化。
そして、それらのプラットフォーム化。インタラクティブな。


水泳を盛り上げるためには、それらの形成されたコミュニティから発信される
「何がいい」「何が悪い」みたいな情報を共有しあうための言語の絶対量が必要なのかもしれません。







気のせいか、後ろから「お前がやれ」と聞こえてきました。